市内一番人気のバルで夕食
スペイン広場午後5時半。
行きの電車の中で羞恥心にまみれながら食べた気のしなかったバゲットサンドを食べたきりなので、夕食をがっつり食べよう、と決めた。
レストランやバルは午後6時オープンが通常。
あと30分ある。
末娘が
「バルセロナで口コミで一番人気のバルがここから歩いて30分であるよ。
ちょうどホテルへの帰り道だしゆっくり歩いてみる?」
と。
要するに歩かないかぎり時間が調整できないということだ。
幸い、電車で一時間足を休めたので元気になっていたこともあり、歩こう!ということになった。
日もだんだん暮れてきた。
一昨日からうろうろしているので割と知った通りに出ても、昼間と様相が変わり、賑やかな夜の場面に「あ、ここ夜こんななんや」と驚く。
バルセロナで一番人気のバル「シウダード コンダルCIUTAT COMTAL」へは開店時刻の午後6時少し過ぎに着。
あれれ、結構人がもう入店しているし。
入り口に席を案内されるのを待っている客の列を見て驚いたが、幸いすぐに案内された。
お目当てのカウンター席に座れず、二階の奥の二人席に。
左手はスペイン人の若いカップル、右手はイギリスアクセントとアメリカアクセントの青年二人、大学生のようだ。
「バルセロナで一番おいしく人気のあるタパス(小皿料理)の店」とどこかで紹介されていた。
「バルセロナで一番おいしく人気のあるタパスの店」と日本語の記事を見たので、同じような日本人の方々がいっぱいいた、開店と同時に。笑
でも他の国の観光客も多く、スペインの夕食は午後8時から始まる、にはまだまだ
早い午後6時半なのに観光客で満席。
本当はカウンターでタパス(小皿料理)やピンチョス(串にさしてある一品料理)を眺めながら「あれ」「これ」と選びたかったけれど、カウンター席を狙うには本当に開店と同時でないと座れないようだ、この店は。
案内されたテーブルは小さく、隣の席も近いのは、ここがレストランではなくてバルだからだ。
女性スタッフが来て
「英語?」
と聞かれ、頷くと英語メニューを渡される。
渡すと同時にどこかへ行った。
そのメニューだが、本日のスペシャル、というか、本日のタパス、が書かれている紙と、定番のタパスのメニューがある。
まったくわからない。
英語でもわからない。
その場で
「BALで人気のタパス」を検索し、画像付きのサイトを見つける。
スタッフに声をかけ、スマホの写真と文字を見せてをオーダー。
すぐに理解してくれた。
自分たちで選んだのは、水とオレンジジュースくらい。w
で、最初にオーダーした2つが以下の通り。
順々に追加でオーダーすることにしたからだ。
生ハム。
タパスではなく、大量。
ちょっと引いたが、美味しいので完食。
スペインで生ハムはテッパン!
スペインならではのマテ貝。
初めて食す料理だが、イカみたいだった。
これツアコンをしている友人が
「本当に美味しい!!!!本当に美味しいから是非トライして」
と勧めてくれた一品。
本当に美味しい!!と感嘆符もつかず、「まあまあいけるね」が正直な感想だった。
非酒のみの悲哀
ここで痛烈に感じたのは、自分たちが酒吞みでないことだ。
絶対にワインのあてやん、これ。
お酒と食べなその良さがわからないタパスやん、私らオーダーしたの!!!!
当たり前や!あんたらバル=バー=居酒屋に来てんねんで!!←自虐
末娘が「もっと大人にならなあかんな」
というので「私も~」と言うと白い目が帰ってきた。w
ふむ、と考え、「サイトで薦めている料理」ではなく、自分たちで食事用のタパスを選ぶべきだと考え直した。
まずは周囲を見渡す。
「横の人何食べているんだろう?」観察だ。w
左手スペインカップルは、コロッケ、グラタン、ポテトのフライ大量、スペインオムレツなど。
ワインをボトルであけている。
右手青年組もこれまた揚げ物中心だ。
イワシのから揚げ、ポテト、エビのカクテルなど。
彼らはビールだ。
なのでスタッフを呼んで
「スペインオムレツ、コロッケ、パン、車海老」
の4つを頼んだ。
末娘が
「いっぺんに頼まないほうがいいよ」
と忠告したのだが、空腹だったので
「これぐらいいけるやろ、基本タパスやし」
とオーダー。
注文はすぐに通りテーブルに届く。
コロッケと「トマトブレッド」(スタッフがそう呼んでいたパン)。
バゲットにトマトピューレとオリーブオイルを塗ったもの。
「わ、パン多い。。。。。。。」
スペインオムレツ、付け合わせは、トマトブレッドが二つ。
車海老のオリーブとガーリック煮
これは素材を見てもわかるように「美味しくないわけがない」料理で、美味しかった。
パンを食べきるまでにてこずったが、いやあ満足。
やっぱり生ハムは本当に美味しい。
日本で食べるのと全然違う。
もう会計しようかな、と思ったら、先に左テーブルのカップルが席を立った。
彼らたちはチップを置いていかなかった。
本で読んだが、おいていかない人たちもいるけれどそれはそれでいいような。
バルでのチップは1ユーロぐらいでもいいみたいで、1ユーロおいていこうか、などと話をしていると、今度は右横の青年二人が会計を済ませた。
フライものばかりとは言え、かなりの量を注文していたのに
「隣、たったの33ユーロ?」
と安さにびっくりした。
彼らはクレジットカードで清算したあと、話しながら無造作に3ユーロテーブルに置いてでていった。
おじさんスタッフがテーブルを片付けにきて3ユーロチップを見つけ
「VIPだった、VIPだった」
と言って喜んでいた。
青年たちはイギリスの慣習に従って10%を置いていったのだと思うが、それはこちらでは「VIP」だと思うのかと思った。
私たちの会計は44ユーロ。
生ハム10ユーロ、車海老10ユーロがダントツに高かったから。
チップは1ユーロで。w
ごちそうさまでした!
お店の外観。
外で人が並んで待っているよ。
さあ、ホテルまで帰ろう。
歩いて30分だ、歩いて帰ろう。
時間も夜7時半と早いしぶらぶら歩きながら帰る。
途中、昨日のセルフの店「ローストラム」で毎回夜中の2時に起きるから夜食に水とクロワッサンと紅茶買う。
332円なり。
よく歩き、よく食べ、本日も十二分な一日!
明日はカタルーニャ音楽堂から行くよ!