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元ロック雑誌のライターでアートプロダクション経営者のどんぶら旅日記

2月17日日曜日 ③ リスボン初飯。あら、食事に行ってぼったくられました (;'∀')

時間もこんなに早いのだが、正午からあけているレストランにとっては「盛業中」で客引きがすごい。

 

客引きは語学力がある。w

 

ホテルを一歩出たとたん、まずは中国語で話しかけられる。

そりゃあアジア人比率から考えると中国語でまず話かけるのが客引きの常識だと思う。

無視すると、次は日本語か韓国語だ。

レストランが密集しているから客引きが通る順番待ちで声とかける。

 

正直かなりうざい。

 

 

リスボン初ごはんで「やられた!」


朝早くから精力的に、もとい、精神的に動いていて疲れていた私たちは、どれもこれも同じようなレストランなので、もう適当に近くの小ぎれいで客がすでにいる店を選ぶことにした。

ホテルを出て二件目の店に入ることにした。

外のオープン席に欧米人が2組ほどいた。

 

客がいる店は安心するから。


客引きの、ちょっとふとっちょの30代ぐらいの男性が流ちょうな日本語で話しかけてくれたので


私「たこの雑炊たべたいねんけど」
太っちょ「あるある、ささ、座って座って」と。
私「高くない?」
太っちょ「ないない」

 


これが間違いだった。
だいたい客引きに「おまえんとこ高いか」と尋ねて「高いで」なんていう客引きは世界中探したっておらんわ。

 

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最初は外に座った。



座るとすぐに日本語メニューが来た。(客引きは客を席に座らせたところでお役目終了)


今度は小柄なえらい愛想のいい兄ちゃんで、英語のみだ。
日本語で料理の名前とでかい写真がぼんと貼り付けてあるアルバムを広げてくれる。

もうパンはいいかな。
ポルトガル名物のアロシュ・デゥ・ポルボ(タコの雑炊、タコのリゾット)を食べたい、と旅行雑誌の料理写真を見せる。
「シ シ」
とページを繰って開いて見せてくれる。
これこれ。
すると
「今日はいい魚や海老がはいいているから、たこ雑炊やめてこっちのシーフード雑炊にしたら?」
と勧められた。

 

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どの店も「本日のお魚」を展示している

並べられた当日入荷の魚たち。

お前は寿司屋か、と思いつつ。
食べてみようか、と。
シーフード雑炊を注文。


ついでに、これまたポルトガルの大衆料理で有名なバカリャウ・ア・ブラス(BACALHAU A BRAS)をオーダー。

 

干し鱈にじゃがいも、玉ねぎと一緒に卵を炒めて、オリーブやパクチーをまぶしたものである。


テーブルに小さなかごが置かれた。


中にバケット、チーズなどが入っている。
これは「食べたら払う」方式で、ポルトガルのレストランではどこでも出てくる。。
スペインでパンばかりだったため、米に飢えていた私たち。
なので「いらない」と言って下げてもらう。

とにかく愛想がいいので気分が良かった。

 

やたら愛想がいいのは勘定に反映させるためか、と

 

日が落ちて肌寒くなったので室内に移動させてもらう。
しばらくして料理が一緒にでてきた。
シーフードしか言っていないのに
伊勢海老とか車エビとかなんか高級食材えらい入っているリゾット。

あれ?

シーフードすごくない?

ま、いいか。

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トマトリゾットのようなもの

 

 

どこの店もこんな鍋でリゾットを提供してる。
確かに美味しい。(この食材でまずいわけないか)
久しぶりの「米」に、心も胃も踊る。

 

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バカリャウ・ア・ブラス


鱈の卵炒めも「まあまあ普通」に食せる。
濃いめだが日本人に合った味だ。

味は想像できると思う。

普通に干し鱈と卵の炒め物に塩コショウだからね。

 

おなかがだいぶ膨れ、どっと眠たくなってきたので会計を、と声をかける。
すると体格のいい白人(わざわざ白人と書いたのは、客引きも調子のいい兄ちゃんもトルコっぽい人たちだったので)のおかみさんが
「あらあら何いってんの。
あなたたちはまだデザートが食べれるはずよ!」
とデザートプレートを突き出す。


「いやいや本当にもういらんって。お腹苦しくて帰りたいねん」
と強く会計を主張。
すると例のメニュー係の若造(ほら、見る目かわったんで呼称も変わる)が計算書だしてきてびっくり。
はあ、何これ?

何これ?!!

高いやん、何ここ?!!

思わずちびすけの顔を見ると
「サービスチャージが15%…うんぬんかんぬん・・ロブスターがどう」と。
ちびすけの顔を見て「サービスチャージ???」
相手は頷くだけ。
サービスチャージはこんなところでは取らんやろ。
室内だから?
いやいや、ないわ、これ。
なんか、ちゃんと値段確認しとけばよかった。
日本人だけにしてるんちゃうか?という疑惑が思いっきり沸く。

 

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クレジットの控えだけで明細のついた領収書なし。


明細だって、手書きのメモだけ。
8128円。

あれだけで。

ないわ。

「日本人にこにこしてなんでも払うと思うなよ」とか、かみつきたいところだが、ここは我慢。
なぜなら、この店は私たちのホテルから3軒離れただけの店で、これから3泊するのに、毎日この店の前を通過するからだ。
にこにこはしなかったが、しかめ面丸出しでクレジットを切る。
文句つけてもあとあといやな近所づきあいになりそうだったから。
既に「いやいや」だけれども。


せっかく味も店の雰囲気も良かったのに、
「もう二度とくるもんか」にあっという間に嫌な気分に。
小雨がぱらついてきたので、いったんホテルに戻る。


かなり立腹していた末娘が検索する。


「あ!今調べたらこのレストラン評価1.8とめっちゃ悪い!
コメントに『ぼったくり』とか書いてある。
日本人よくやられてるって!
失敗した!ちゃんと調べていけばよかった!」


なんか末娘、激おこ。
「どけち」な末娘には「カモにされた」事がかなり頭きたみたいだ。

 

でもポジティブに考えて「ま、いいか」とする。これ大事。


でも美味しかったし 幸い2つしか頼まなかったし、そんなに大きな被害額にはならなかった。

お酒も飲まないしね。と二人でポジティブ考えるにことにした。
ベッドでごろごろし、
「今日はぶらりと町歩き予定だけど雨降っているし疲れがたまっているから2時間ぐらい寝よう!」
と午後5時にベッドに潜る。


2時間どころか、そのまま朝まで寝てしまいました。
あら~。
ははは。
明日はシントラ!