ポルトガルの王族の避暑地「シントラ」は、見どころいっぱい!
リスボンの標高が0とすると、標高約530メートルのシントラはやはり寒い。
シントラの観光名所は、ユーラシア大陸最西端のロカ岬までいれると、全部で8ぐらいある。
しかし八か所はとても一日では回り切れない。
私たちは日帰りなので、あらかじめ行きたいところを次の3つに絞って
「まったりシントラ急所巡り」プランを作った。
◎「ペーナ宮殿」:ディズニーランドのような王様の別荘
◎「レガレイラ宮殿」:リアルドラゴンクエストの(世界遺産なのにツアー客にスキップされるが実は面白い場所と言われている)
◎「モンセラッテ宮殿」:イギリス人が建てた別荘 世界遺産
(はあ!!まったりどころか地獄を見ましたよ)
迷ったのはロカ岬。
ユーラシア大陸最西端のロカ岬もバスで行けるが、片道40分かかる。
冬に時間かけて岬いってもなあ。今回は曇りで風もあるし~。
日帰りで時間もないと判断し、「ロカ岬、パス!」
シントラ駅の後方出口から出て駅の客引きの群れを切り抜け、バス停を目指す。
末娘が「あ、あのバス!」というので、指さすバスに走って乗り込む。
一番前の席に座る。
周遊パスで楽々乗車。
ペーナ宮殿からスタート!
ポルトガルの七不思議?!
バスで20分ほど上へ上へと町をぬけ、山腹を蛇行しあがっていくと到着。
バス停からてくてく上がる。
シントラの丘の上に建つペーナ宮殿。
19世紀のロマン主義を全面的に打ち出したもりだくさんの宮殿。
ユネスコ世界遺産とポルトガルの文化財、両方に登録。
ポルトガルの七不思議の一つでもある。
アルコバッサ修道院、ジェロニモス修道院、ぺーナ宮殿、バターリャ修道院、オビドス城、べレンの塔、ギマラインス城
ポルトガルの七不思議ってなんやのん?って突っ込みはなしで。
要するに人類の英知を超えた素晴らしい建築物。。。
確かに後日ジェロニモス修道院行ったときはのけぞりました。
チケット売り場。
宮殿+庭などのチケットがあり、庭付き買ったものの、あまりの広さに庭を回る余裕なしだった、結果だけど。
ちなみにクレジット対応窓口と現金窓口は別。
入り口
門をぬけると、急な坂道の先に宮殿が見える。
宮殿までは2.5ユーロぐらいでバスにのれる。
バスを待っている人たちの列が長く
「こりゃ歩いたほうが早いわ」
と坂を上ることに。
でもシニアな私にシビアな「ちょっと腰いたいわ」な問題が。
蓄積徒歩疲労。
普段デスクワークなので、PCの前にいるか、車運転しているだけかの生活者の私はここにきてガタがでたようだ。
入り口から急こう配の坂道を上ること7分。
見えてきた。
それでも坂道は続く。笑
坂道てくてく歩いて宮殿入り口に到着!
わあ!
見て見て!
配色が鮮やか。
可愛い、と言われるゆえん。
可愛い!
ポルトガルと言えば「アズレージョ」
アズレージョというのは、装飾タイルのこと。
ポルトガル全土の街並みで、中世からのアスレージョを見ることができて、ここペーナ宮殿も豊富に見ることができる。。
このアズレージョも柄がユニークだし、びっしり!
外壁はびゅーっと風が吹きすさぶ、さ、さ、さ、さ、さ、さむいっ!!!
宮殿の中に入る前に「壁歩き WALL WALK」という外壁歩きをする。
寒い。風も強い。
今日はあいにくの曇り模様なだけに余計に寒いか。
外壁の幅もまちまち。
ここは広い部分だけれども狭い部分は極端に狭く、一人で通るのがやっとだ。
夏に来たら人の群れで通るのも難儀するそうだ。
どんより曇っていて、寒さが「びゅーーん」と風とともに襲う。
厚着していたので良かった。
ここから、シントラの名所の1つ「ムーアの城跡」が見えた。
ムーアの城跡。
7~8世紀にムーア人によって建設された。現在は、廃墟のようになっている。
「歩くしかなさげな城壁。時間もないのでパス」していたので、ここから見て「ムーアの城壁、観光終了」
いやあシントラ見どころたくさんだから、まっとうに見学していたら一日ではとても無理。
時間の節約を行う。
ディズニーランドのようと言われる宮殿の中いよいよに入る
外壁巡りをして場内に入る。
暖かいのでほっとするも、いやあ、入り組んだ階段、部屋が小刻みに「まだあるん?」と驚くほどある。
誰?
見そびれました。
すみません。
誰?w
団体客に遭遇。
中庭。
アスレージョの趣もシンプルかつ幾何学的な配置が美しい。
王家の食卓
別荘ゆえ、割とこじんまり。
塔ごとに違うイメージをもたらせているのが面白い。
だから「ディズニーランド」って言われるのだろう。
ここからは、王女のお付き女官の小部屋とか、女官の寝室その1、その2、その3・・物書きの小部屋とか、刺繍をする小部屋とか洗面所の小部屋とか、とにかく細かい部屋割りが延々続く。
恐ろしい勢いで掃除機の音が響き、何かと思い進むと、部屋の掃除が行われていた。
その細かい作業、まさに検察の現場検証のような繊細な掃除の仕方に「ほお~」
CISシントラ。
その丁寧にお掃除しています。
宝物保存だもの。
ご苦労様です。
部屋割りが小さいし細かい。
王様の物書き机。
東洋コレクション、右の飾り棚に見られる中国コレクションも多い。
日本の唐津もあったが、中国コレクションのほうが多い。
小部屋区切りの天井はなかなか凝っている。
これも小部屋。
厨房。
主婦としてやはり興味深い場所。
いい感じ。
台所から伸びる、高さ33メートルの二つの煙突がシントラのランドマークになっているらしい。
ペナ宮殿を建てたフェルナンド2世は、実はドイツのノイシュヴァンシュタイン城を建てたルードヴィッヒ2世のいとこ。
ドイツの王子がポルトガルに婿入りして建てた。
マヌエル、イスラム、ゴシック、ルネサンスなど多種多様に盛り込み、おかげで見ているものを全く飽きさせない。
全体の模型。
また庭も素晴らしく、バスで回れる。
今回は時間もないし、何せ寒い。
夏にくれば数時間かけて回ると楽しそう。
庭には世界から集めた木々を植樹し、日本からは椿が集められている。
お城より庭園造りに予算があてられたほどというから、かなり見ごたえがある。
庭園のビデオがみれる部屋があり、10分ほど見ていただけで「素晴らしい!」感嘆符だ。
時刻は11:30。
次の目的地は一度駅に戻って違うバスにのらないといけない。
庭に後ろ髪をひかれつつゲートをでる。