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元ロック雑誌のライターでアートプロダクション経営者のどんぶら旅日記

2月18日月曜日 ④ シントラ レガレイラ宮殿

 

リアル ドラクエワールド!

 

 

無事にバスに乗れて「ほっ」

行先は、キンタ・ダ・レガレイラ Quinta da Regaleira

小さなバスだけれども、窓面が広く観光的バスだ。
15分で到着。
ずっと登り勾配でなければ駅から歩ける距離で、実際歩いている観光客もいた。
でもみんな後悔するに決まっている。
なぜならペーナ宮殿どころか、これから行くレガレイラ宮殿も然り、パスしたムーアの城壁もどこも「もうやめてくれ~」というほど歩かされるのだ。
しかもどこまでの続く坂道。
バスに乗れる部分バスに乗っておかないと後でしっかり後悔する!(きっぱり)

つきました、レガレイラ宮殿バス停。

様々なところで「リアル ドラクエ RPGの世界!!」と隠れファン連発させている奇々怪々ともいえるレガレイラ宮殿。

 


キンタ・ダ・レガレイラ

 

おどろおどろしいキンタ・ダ・レガレイラは「シントラの文化的景観」として世界遺産に登録されているれっきとした歴史建築物。


12世紀にポルトガルの王族の避暑地別荘として建てられた。
建物はわずかで庭がメイン。
広大な広大な庭。

名前の由来は、維持費が大変で持ち主が何度も変わり、1840年にこの宮殿を買い取ったレガレイラ男爵だったからとか。
その後、レガレイラ宮殿は、19世紀の終わりにコーヒーで大儲けしたブラジル人のアントニオ・モンテイロ氏が買い取ることに。

そのモンテイロ氏が遊び心と豊かな財力をふんだんに使い、大改修で名高いイタリアの建築家ルイジ・マニーニ氏とあれやこれや相談しつつ、手を加えに加え、出来上がりましたすごいのが。
ということです。
その摩訶不思議な建造物のオンパレードをして、「リアルドラクエ」「RPGの世界観」と人気急上昇中、なのはひとえにインスタ、口コミのおかげ。
誰かが「リアルドラクエの世界」と書いた日にゃあ、そんなところあるんだったら行ってみたい!になるわけで、実際に私たちもその一人、もとい二人。

バスを降りてしばらく入り口に向かって歩く。
人の流れについていく。

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入り口どこかな。
みなさんと同じ方向へ。

 

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モンセラットの二の舞はないと信じて。

 

 

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 入り口に到着

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まばらな人の流れで無事入り口到着。

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チケット売り場の建物

チケット購入。
「マップいるか?」と聞かれて「もちろん!」と。

要らない、という人いるのかな?

 

 

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見て見てこのマップ!!!

わひゃ!!

ゲームの世界だ!

 

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これ見ていくんだ、ここ!ひゃあ!( ´艸`)

マップを見て、これから長い探検の旅にでるのかと思い、先にトイレに行っておこうと思ったのは現実的な判断。w

トイレも同じ類の建物にあり、レトロ感満載だが清潔に保たれていた。

 

入り口から、とにかく上へ、上へと登っていく。

道や階段はあちこちたくさんあり、正解のルートはない。

 

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上へ上へと行く

 

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ここから出発!どの道から上に行こうかな。。

 

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魔除け動物もこう来る

 

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入り口から、とにかく上へ、上へと登っていく。

道や階段はあちこちたくさんあり、正解のルートはない。

 

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見晴らし場も随所にある。

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見晴らし塔もシンプルなわけがなく。w

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建築物一つ一つがインスタ映え

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見晴らし塔の階段。

 

 

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標高が高く、底冷えするので重装備。

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お ムーアの城壁見える。
行くのをさぼった分、しっかり見ておこう。

 

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右手に午前中行ったペーナ宮殿。左手に城壁が

 

 

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なだらかに上に続く道、階段や洞窟をぬけて上に行くなど多彩な小路

 

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わ、野外ステージ場?!と興奮したらただの壁だった。w


遊び心が随所、というか、全部にいきわたっていて楽しい楽しい。

 

そして、一番人気の場所、イニシエーションの井戸に遂に到着!

 

 


一番の見どころイニシエーション(再生)の井戸

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いっぱい登ってきて、ここで下までまた戻る。


深さ30メートルほどの井戸は、らせん階段で底へ下りることができる。
これはダンテの神曲をモチーフにしたのだそうで、底のどんつき地下トンネルでまた下の道にでることができる。
どうしようかなあ、と考えたが、底部に人がたまっていていて狭そうだったので降りなかった。

あとで後悔。
絶対降りておくべき。

 

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洞窟通路など、必ずどこかに通じていたり、たまに通じてなかったり。

ゴシックあり、ルネサンスありい、マヌエルあり、面白いのはなんでもありな建築? 構造美学? ついでに、奇々怪々な雰囲気をも遊び心で付け加えたに違いない造りがこれでもかとしつらえてあり、散策しているだけでも全然飽きない。

 

飛び石にはどうやっていくのだ?!!

 

 

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左手下部に川を渡る飛び石が。


向こうに見えているのにいけなかった飛び石。
ここからいけると思ったら全然いけなかった。

 

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あそこの洞窟から飛び石にいく


洞窟は目の前なのに、その洞窟に行く道が全然見つからない。

うーん、そっちにはどうやっていくんだあ??とあれやこれやうろうろしたがたどり着けず。

飛び石で写真を撮りたかったけれど、たどり着けず、残念賞で橋の上で「おーい」ポーズをしていたら、全然知らないロシア人らしき女性が私にポーズを返してきた。

え?

 

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おーい!と叫んだら手を振り返された。国際交流。

ここにはイニシエーションの井戸の底部からさらに洞窟をくぐって行くのだ、と、あとで知った。
地図もらったけれど把握できていなかった。

 

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ミリ単位で修復しているのでは?すごい



修復作業をしている現場に遭遇。
少しずつ細かい作業で気が遠くなりそう。

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礼拝堂



小さいが凝った造りの礼拝堂があった。

 

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礼拝堂の内部



こじんまりとしているが美しい。

礼拝堂のすぐ横で休憩。

 

 

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足が痛くなってきたので正座する


散歩休憩所。
夏場日差しをよけるための場所。だろう。

2時間近く歩きづめで休憩。
正座にすると自分の体重の華麗な重さで足に圧をかけるの気持ちがいい。
これはただの壁ではなく、実用性ありの座るところ。

 

 

レガレイラ宮殿

 

 

庭を隅々まで見て回ったあと、いよいよ宮殿本体に。
宮殿、というよりは、邸宅だ。

 

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現在、住人はおらず一般に公開されている。

持ち主たちの歴史を記す印刷物やパネルが展示されている。

 

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凝った装飾をふんだんにあしらっているが、宮殿というより、贅沢なサマーハウスというのが正解。


宮殿はわりとスルー気味になんなく見学終了。

 

イニシエーションの井戸のインパクトが強すぎて気持ち持っていかれた。w

 

予定外に時間を食い、時間も午後4時になってきた。
最後の目的地にもういかないと閉まってしまう。
レガレイラ宮殿とさよならせねば。

 

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出口からパチリ

出てきて宮殿をパチリ。
最初にバス停で降ろされた場所がここだ。

 

いやあ、本当に広かった。
だからツアー客には紹介されないのか。
ここ来たら時間調整大変だろうから。
でもここ面白いのに。
ふふん。

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みんなでバス待ってます、20分




バス停。
時刻表なんてあってないようなもの。全然時間通りにこない。

バスを待つこと20分。
ここから15分ぐらいさらに上にあがる終点のモンセラート。←どっかで聞いたような名前や。(バルセロナから行った、歩かされたモンセラットの酷似)
そこに行く!

 

いえい!