いよいよ大学図書館見学!
図書館見学コースの入り口を探す。
→をたどってうろうろ。
少しわかりづらいところにあった。
地下からの入場なので左手の階段を下りた小さな入り口だった。
地下、と書いたが、地下ではなく、ここが1階だ。
チケットを見せて「2時」を確認されるとボールペンで印をシュッとつけられる。
雑。w
そして扉をあけていれてもらい、また扉がしまる。
コインブラ大学図館棟
「20分単位で60人」とあったが、オフシーズンなので午後一番の2時の回は十数名ぐらいでまったり。
最初に入ったのは図書館棟の1階は学術者の牢屋だ。
各場所に、各国語で記された説明書を手に取ることができる。
犯罪を犯した学術者は一般の牢屋ではなくここの牢にいれられる。
へええ!
牢
私はどうやら牢屋が好きみたいだ。
法社会の底辺の生活者の存在感が見れる。
二階。新設図書館
蔵書の博物館
これだけでも十分美しい場所だ。
でも本領はこの上の3階
みんなが揃うのを待って中に通される。
これがあの美女と野獣の実写化でモデルに使われた有名な図書室!
ファンタスティック!!
2階を過ぎていよいよ圧巻の3階に。
撮影は一切禁止。
はいった瞬間
うわあ~~♡♡
素敵。
圧巻であり、厳粛であり、壮大であり、華美であり。
正式名称はジョアン5世図書館といい、世界一美しい図書館というのも頷ける。
実写版「美女と野獣」の映画で、野獣の書斎はここを参考にしてつくられたという。
16世紀から18世紀の書物が30万冊もあり、修復中、デジタル化するために取り出している本もあるものの、普通に貸し出ししてるという。
中世からの貴重な書籍の宝庫。
私の頭の中でまたもやウンベルト・エーコ著「薔薇の名前」に登場する図書室が広がったが、あんなに暗いイメージではないか。笑
撮影禁止だってば! あんた退場!!
はてさて、ここでハプニングが。
3階に十数名ではいったとき一人の白人のおじちゃんが首からぶらさげた一眼レフカメラでシャッターを切ったのだ。
するとその音をきき、出口の扉で立っていた係員がすっ飛んできて おっちゃんの腕をつかんで
「ノーフォト! アウト!」
と出口に向かった。
60代のアメリカ人夫妻だ。
おっちゃんがなんかやかんやいっぱい言っているのだけれども係員、どんどん連れ出し
「アウト!」と外の出口から押し出していた。
もちろん横でおたおたしていた奥様も一緒に外に。
ひえ。
じゃあ個人ブログでここの写真アップしてる連中 盗撮やん!と確認しました。
みなさん、写真検索すればいっぱいでてきますので探してみてください。
でも写真より実物です。
以下2枚の写真は不埒な友人が少し前に撮影した図書館の写真です。
友人が退場させられたかは不明。。。。
こんな感じに中世からの本が展示、貸出されている。
修復中の本もいっぱいだ。
最後に行った土産物室で図書館の写真が飾ってあったのでこれを撮影。
これが図書館です!
金ぴかです、本物は。
ついでにコインブラの街の写真も。
図書館のあとは併設されている教会や会議室など見学。
一時期は王家の居宅になっていた図書館棟
一時期は王家の居宅になっていたこともあり、図書館棟内には教会がある。
教会。
コンパクトながらきっちり贅沢。
なので飾り物でもない本物の槍がある。
王族を守るために兵も配備されていたのだ。
戦えるように本物の槍が壁に並ぶ。
武器の間
黄色の間。
通路はさほど広くはない。
こちらは会議室。
歴代学長の肖像画が並ぶ。
イエズス会出身でないのは最初の学長だけ、学生から学長になった人も一人だけ、という異色の学長の肖像画だけはまじまじと見た。
彼らは実力で学長の座を得たのだと思うから。
講堂
図書室見るだけでコインブラまで来る価値がある!
しかし、本当、この図書館だけのためにコインブラ来るの「あり!」の納得だ。
ポルトガル旅行を考えている人におすすめ!
しかも入場券も安いし。
図書館に大満足して、出口からでる。
出口に簡易カフェがあったが、素通りする。
面白かった~!
いい大学だ!
見終わって出たところに学生たちがマント姿でいたが、マントは卒業式だけと思っていたので驚く。
昔コインブラ大学の儀式などで用いた正装が一部の生徒たちには日常の制服となっているようだ。
コインブラ大学の学生のマント姿が撮れなかったので、代わりにうちにある大学卒業マント姿写真を載せる。
左長女。英国ケント大学。(カンタベリー大聖堂での卒業式は圧巻だった)
右次女。ニュージランド工科大学のマント姿。
それぞれ学部や博士号などによって帽子や襟の形が変わるのだ。
卒業式以外着ることもなく、なので学生たちはたいてい卒業式の当日にレンタル
していて自分のマントはもっていない学生がほとんどだ。
日本の卒業式の袴もレンタルが主流なように。
だからこそコインブラ大学生のマント姿が日常だというのであれば、それは老舗名門大学のプライドなのだ。
いいねえ。
今日はこれからまた別な街に移動しなければいけないのですぐに103号バスで駅に戻る。
途中、スーツケースもったまま坂道を大学に向かっている観光客を何組かみかけたが、みんな一様にしんどそう。
いやあ、絶対に荷物預けてくるべき。
で、103番バス帰りは乗ってね。と。