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元ロック雑誌のライターでアートプロダクション経営者のどんぶら旅日記

世界で一番開催規模が大きいと言われている工芸のEXPO、インド スーラジクンドメラ。日本から史上初めて招待されて私たちが行きましてん!⑬

1月31日(日)

 

私は前野先生と同室だった。

 

朝、猿がバルコニーに飛び移ってくる音「がしゃーーん」という音で目が覚める。

 

バルコニーには鉄柵に覆われているのだが、猿がそこに木から飛び移る音だ。

 

前野先生は初洗礼で

 

「何かが屋根の上で。。。」

 

と目を覚ました。

 

 

でも昨日までの宴会大音量がないのは本当に救いだ。

 

 

朝食のレストランに行くまでの回廊で、猿たちが好き勝手に椅子を倒したり遊んでいる。

 

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人なんか怖くない、モード。

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私があんたたち怖いモード





猿追い払い専門職員が常時待機してるって

 

 

猿監視員というのが廊下にも庭にも配置されている。

 

猿が客のいるエリアに入ると手を振り上げて追いかけ威嚇して追い出す係だ。

 

プールの周りになんで男連中が暇そうに一日いるのかとおもったらまさに猿威嚇係であった。(笑)

 

ああインディア!

 

今日はクラフトメラの記者会見があって、マスコミや政府要人の前で主宰者が記者会見をする。

 

そのステージに、今回海外から初参加の日本チームが紹介されるという。

 

まだ日本からくるはずの雅楽団が来ていないが、和太鼓の実演と大凧の設営、作家の紹介が壇上で行われることになった。

 

みんなでステージにあがって、MCが紹介したら頭さげればいいんだな、ぐらいの感覚でいた。

 

朝食の席で大阪組と打ち合わせ。

 

打ち合わせは大前提として「壁があるのか?」から始まるのだが、本当に壁がないとにっちもさっちも行かないのだ。

 

昨日の「JAPAN」担当のネクタイ・背広職員がYUKAさんといたので、早速職員に

 

「壁と床がないと設営不可」

 

と再度抗議する。

 

「大丈夫、準備させている」

 

という返事だった。

 

ほーーーーとすると同時に、まだまだ油断できない緊張感は常にある。

 

だってインドだもん。(← 絶賛 悟り中)

 

 

 

朝食の席でロビーに10時に集合、を確認。

 

設営があるが、オープニングセレモニーでステージで紹介されるらしいので、きちんとした和装でいこう、と先生方と話しをする。

 

私は大島紬(おおしまつむぎ)の着物を「マトリックスの衣装にしてくれ」と知り合いのダンサー衣装のお針子さんにリフォームしてもらった「なんちゃって着物」だが、三先生方はきちんとシルクの着物を着付けてらして「プロ」意識を感じる。

 

10時に10名皆さん集合

 

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濱渦・山田先生は早くから待機。

 

 

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太鼓チームの方々

 

 

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左からYUKAさん、JAPAN担当職員、大阪三人組先生方

 



用意されたバスで会場に入る

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バスに乗ります~の声で移動

 

 

バス車体側面に穴は空き、日本ではお目にかかれないようなキャリアがにじみ出ている。(w)

 

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バス乗ります!

 

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バス中 前野・山田先生

このバスのあまりのぼろさ加減が、なんだか異様に面白く写真を取る。

運転席と客席の仕切りが面白い。

電車みたいだ。

 

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バスの仕切り

会場につくと、私達関西組は最初にゲート3の前で降り、荷物は各自持参で徒歩5分のステージに向かう。

 

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ゲート3からブースまで歩いていく 山田先生撮影



 

 

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山田先生撮影

 

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会場

 

どうやらまだ記者会見場所はまだまだ始まらないようなので、私は作家さんたちを連れてあの悪夢の日本ブースに行った。

 

すると、か、か、壁、かべを作っている最中だった!

 

もう嬉しくて、さっきまでの暗雲モードが一気に吹き飛んだ。

 

 

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なんと壁ができているところだった。感涙

 

 

お祈りが通じたのだろうか?

それとも「なんでこいつこんなに怒ってるんだ?」殺気が通じたのだろうか? 笑

 

 

ネクタイ背広マンが「これでいいのか」と聞きに来た。

 

思わず

「ありがとうありがとうありがとう」

を連呼。

 

そして机の指示、壁の指示など細かくすると、その場その場ですぐ対処してくれた。

 

これはこのネクタイスーツを大いに見直した朝だった。

 

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テーブルも運ばれる

 

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壁を見てカルマがふっとんだとこ

 

 

しかし

 

設営しにきたのに、まだ壁作っている。。

 

今日は設営できなじゃん。

 

しかし

 

明日の初日の午前中には設営できそうだ。

 

日本で思い描いていた、というか、聞かされていた展示とは全くの別もんであるが、昨日の土俵ショックから思えば上出来だ!  

 

まあ、なんとかできるのかなあ、いや、やるっきゃないのだ、と東京から来た作家チームも含めて

「やるぞ!」

と。

 

でも、やっぱり展示はできないので。

 

だってまだ壁作ってるところだから。爆

 

今日はとりあえず展示はなしと諦める。

 

記者会見だけに参加しようということになった。

 

日本ブースを見学している間も、たくさんの、本当にたくさんの人たちに写真を撮られて、上野のパンダとか、なんか宇宙から帰還した金魚とか、それくらいの注目度だったのかと。

 

日本人が、和装の、がとても珍しかったのだろう。

 

 

 

 

そろそろ記者会見が始まるというので、日本ブースから徒歩2分(この広大な敷地で日本チームは最も中心部に振りあてられているのは優遇、ってことで)のステージに向かう。

 

ステージで大凧を披露することになった新潟・白根の遠藤ご夫妻が、ステージ裏で大凧を組み立てているのを見てお手伝いする。

 

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てきぱきてきぱきのご夫妻



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ステージ会場 山田先生撮影

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バックステージでメディアの方と 山田先生撮影




 

記者会見

 

要人やプレスが集まっているステージ付近で待つこと1時間。

 

ステージの袖に来るようにと案内があった。

 

 

 

               続く