リスボンのアイスな夜
さよならシントラ 戻ったよリスボン。
駅につくと、ホームに電車が停まっており、シントラ観光のしまいの時間とあり、大勢の観光客が電車に吸い込まれていく。
私たちも一番前の空いている席まで移動して座る。
いやはや、本当の本当にくたびれた。
右足のふくらはぎがかつてないくらい痛い。
40分後、ロシオ駅に到着。
きれいな駅だ。
時刻は午後6時半。
後ろの電車に乗ってきた。
末娘も疲れた顔してるなあ。
そりゃあそうだ。
シントラ周遊、どんだけ坂歩かされるか。笑
シントラ周遊パスはこれにておしまい。
駅を出てホテルに向かおうとすると、末娘
「ポルトガルで一番老舗、一番人気のジェラートの店が駅から近くにある。
そこでジェラート食べて帰りたい」
と。
昼間食べたポルトガル料理が重たすぎて消化されていなかったし、甘いものが食べたいこともあり「行こう!」
朝誰もいなかったはずの通りが賑やかな通りに一変している。
勾配のある坂を15分登りに歩いて店に到着。
「勾配」
これにつきる、この町。
いやポルトガル。
歩いていると、ファドのギターの音が聞こえてきた。
むせび泣くようなギターの音色。
あまりの素晴らしさにきょろきょろ探すと、車からギターの音が流れていた。
これはCD販売者。
CDの音源を流していたのだ。
買おうかしばし迷ったほど。
でも早くジェラード屋さんに行きたかったので素通りする。
つきました、突然地味に登場。
老舗ジェラート屋さんサンティーニ シアード
サンティーニ シアード Santini Chiado。
1949年にリスボン近郊のリゾート地、カスカイスでオープンしたお店、超老舗ジェラート屋 サンティーニ。
リスボンのシアード地区にオープンしたのが9年前。
すごい行列を覚悟と聞いていたが、冬であり、なおかつ夕食時とあって、広い店内に客は3人だけ。
店内はいっていきます。
間口狭くて奥行き長い。
右奥のおじさま、一人でもくもくとジェラート。
奥の左手がレジ。
先にお金払ってからジェラートを選ぶのだ。
これがジェラードの種類。
ポルトガル語と英語があり、これは英語表記。
思わず「マラブンタって何?」
英語だと「人食い蟻」やし。( ´艸`)
赤白ストライプ基調の店内
めっちゃボリュームあり。
果実が濃厚!
もともとジェラートは果実が濃厚で乳脂肪分が少ないものをいうことだし。(アイスクリームは乳脂肪分倍)
ポルトガルで1番おいしいと言われているけれど、1番とかわからないけれど普通に美味しいです。
私たちの左隣に、先ほど写真に映った「一人でもくもくジェラート」していた50歳くらいの絶対にジモティーと思われる男性が隣席の私たちに声をかけてくる。
私たちに
「チャイニーズ?」
と聞くので
「ノン ジャパニーズ」
と答える。
おじさん
「ごめんね、間違えて」
と謝るので
「全然かまわないですよ~」
と。
だってアジア人みたらまずは中国人ときけば10人のうち9人はそうだろうし。
おじさんは食べ終えて席を立ち「良い旅を」と言ってくれ、私たちもオブリガーダと答える。
ジェラードを食べて外に出る。
先ほどのCD販売者。
ギターではなく違うファドのCDを流していた。
車のCD流し、ちょっと立ち止まって聴いた。
結局CDを買うこともなく、下り坂をおりる。
下りきったところにこんなものが。
勾配、段々の街に欠かせない足「リフト」登場
サンタ・ジュスタのエレベーター
さっき頭上に見えていた有料渡橋だ。
上の路地までの渡り廊下、通路に通じる運んでくれる高さ45mのエレベーターだ。
1906年に建設されたこのエレベーターは、低地のバイシャ地区と高地のバイロ・アルト地区を繋ぐ市民の足として、観光客の足として重宝な存在だ。
。
リフトは有料。5ユーロ。
リスボアカードというリスボンの電車乗り放題パスでも利用できる。
このビルの頭上を飛び越えてつながっている。
ようするにその上が道路というわけだ。
そっち方面にホテルがあれば6階分の階段をスキップできるのだ。
リスボアカードは明日購入する予定だから明日乗ってみよう、と後にする。
足が痛いから早くホテルに帰りたい。
ささ、エスカレーターも見学したし、いよいよホテルホテル、と思ったその瞬間。
え?
なに?
なに?
きゃ~~~
れれれれのれ~と私がネオンにひかれてある店に吸い込まれてしまいました。
オイルサーディンの遊園地型ショップ
こんなん。
パチンコスロット?
いえいえ、缶詰のおみやげ物屋さんです。
にぎやか~好きこういうの!
ラスベガスみたい!!
ぜーーんぶ缶詰。
オイルサーディンのお店。
オイルサーディンはポルトガルの土産物として外せない。
だったら、買ってもらいましょうか、ぐらいに意気込まれた店。
思わずたくさん買っちゃいました、缶詰。
スーパーより1個200円ぐらい高いかも。
でもいいねん。
オイルサーディンのアミューズメントパーク(遊園地)だし。w
時計うさぎっぽい=
8個買ったらこんな箱にいれてくれました。
中身は
こんな感じで詰め合わせてくれる。
この店のパンフ、日本語版。
最終日に買う予定だったオイルサーディンの土産を早々にたくさん買ってしまった。
重たい荷物を増やしたけれど、「まあいいか」が大事。
ホテルに向かう。
ホテルホテルホテル♪
とホテル付近まで来たら、ぎくり。
ぎくり。ぼったくり店の客引きと再会
すっかり遠い昔みたいになっていた、昨日のぼったくりの店の前を通過したとき、あの客引きアントニー(吉本芸人のアントニーに似ている)が私たちを先に見つける。
アントニー「お! フレンド、日本のフレンド!!」(←英語)
と駆け寄ってくる。
末娘「そばによらんといて、頭きてるから」(←日本語)
末娘無視を決め込む。
アントニー、そこまでの日本語わからない。
アントニー「ほら、昨日会ったじゃん、握手握手」(←英語)
末娘「もう、あっち行って」(←日本語)見向きもせず。
ここで初めてアントニー、私を見る。
私「なんや、若いほうがばかり声かけて。わかりやすいやっちゃ」(←日本語)
アントニー「どうしたの?忘れたの?昨日うちでごはん食べていったじゃん」(←英語)
私「ぼったくりの店って評判やで自分とこ」(←日本語)
アントニー「なんて?なんて?」(←英語)
としつこくついてくるので
私「自分安いっていったのに、きっちり高かったから納得いかんかってん」(←英語)
と英語で。
本当はもっときつい言い方もできたけど、ホテルで入りするたびに毎回アントニーと顔合わすこと考えたらちょいソフトにいっとこ、と。
アントニー「ふうん。わかったよ。ばーい」(←英語)
意外にあっさり「さよなら」
これでもう声をかけてこないだろう。
アントニーのやりとりしていたらホテルに到着。
こんな一日で、ホテルに戻って、なんか食べにいこうか、どうやらと部屋で話しているうちに寝てしまいました。
夜8時半に。
おしまいの今日。