歴史地区をいく...工事が多い。
中世からの街並みを残しつつ近代化へ
朝9時にラウンジにて朝食。
ポルトガル入り以来、毎朝食ポルトガル名物のナタ(エッグタルト)は必ず食べている。
9時半に散策に出発。
近くの観光名所のボリャオン市場は再開発のため閉鎖されていた。
昨夜でかけて知った。
数年かけてショッピングセンターになるのだとか。
「市場」の建物の大掛かりな工事は、修復ではなく、まるまる建て替えだ。
アヴェイロで歩いているときにいくつか家の解体工事を、真横をすぎながら見ていたことを思い出した。
中世の建築物をそれらしく保つ方法で、「なるほど」。
家屋の通りに面している部分だけ崩さずに鉄枠で支え 残りは見事に解体。
そして石造りを新たにし近代的な設備をとりいれた家にするのだ。
アヴェイロで「そういうふうにしているんだ!」と気づいた。
必ず表門、通りに面している門、ファサードは残せる限り残しておくのだ。
それが小さな町でそれらしい町並みを残す方法なんだな、と。
大都市ポルトの改装工事はそれはそれは大がかりで高さが巨大な表面ばかりてなく残せる部分は補修して再利用する。
だから古い見映えを見せて、設備は新しくおしゃれになる。
夏の本格的観光シーズンを前に市場が大改装、いや、表面残して新築されている工事を見て思った。
バイシャ地区を南下する
天気も良く、朝の空気がきれいでひんやりとし、今日一日で今回の旅も終わりと思うと「行くぞ」という気になる。
明日バルセロナで一泊するのだが、トランジットのための宿泊なので観光日として数えない。
今回の旅の観光は今日で最後だ。
歩いてすぐに目についた。
サンタカタリーナ通りにふとある教会。
小さいので教会と気づくのが遅かったが(笑)外壁の大きなアズレージョで存在感を示している。
教会の前の道はゆるやかで長い長い坂だ。
こんな坂をひたすら下って南下する。
10時ぐらいで、閉まっている店も多い。
時間が早い就業前の街はまたそれなりの雰囲気がある。
ウインドウショッピングが気兼ねなくできる。
かぶりもののお店
裏筋から長い階段の上に立つ。
国鉄サン・ベント駅を上から眺める
左手に見えるトタンの屋根のようなものが昨日降り立ったサン・ベント駅。
裏から見ると、ただ古いだけの駅みたい。(笑)
とにもかくにもスプレーの落書きは至る所に。
消さないから蓄積されて増殖している。
サン・ベント駅を境に、南方向が歴史地区だ。
世界遺産の歴史地区へ下る
メトロ見つけた。
ここも「サン・ベント駅」
メトロはかなり近代的で、リスボンよりの機能的だ。
歩行者天国の繁華街も準備中。
荷下ろしのバンがいっぱい止まっている。
120年の伝統の石鹸専門店クラウスポルト
末娘が友人に土産に頼まれた「石鹸屋」がここだ。
クラウスポルト CLAUS PORTO
ウインドウにあるのは「ソープ」
でかい。
ちょうど開店していてくれて良かった。
ポルト発として有名な石鹸専門店。
1887年に創業の老舗のお店でガイドブックにも登場しているおみやげ物としても人気の店だ。
空港内などいろいろなところで入手できるが、こちらが本店。
1階はお店。
ギフト商品としても人気で包装にも趣向を凝らしている。
見て、この可愛い詰め合わせ!
石鹸なのに可愛い~~♡
とか言っていて値段みたら、私にはちっとも可愛くない金額だった。
ただ、「香りの宝石」と称されるほど、香にはこだわりがあり、アロマ、天然素材の香りにこだわっている。
2階に行く階段。
全部石鹸の包み紙で出来ている壁。
2階は創業120年のクラウスポルトの歴史展示場となっている。
ポルトガル王マヌエル2世がひいきにした老舗店の歴史が綴られている。
末娘が石鹸を選んでいる間、ここで椅子に座って一息。
頼まれていて石鹸土産を購入し、これで大方のお土産をクリアして安心する。
あとは気軽に見て回ろう。
今日もいい天気で、これから気温があがっていく。
フローレス通りに沿ってまだまだ下る。
ただの薬局だが可愛らしいので一枚。
気温は15℃、と。
商工会本部なのに観光名所、ボルサ宮
ボルサ宮。
かつて宮殿だから宮がつく?でもない、最初は証券取引所。
今はポルトの商工会本部で観光場でもある。
ネオクラシックの建物。
ネオクラシックというのはざっくり言うと、16世紀にローマで流行った直線的、シンメトリーな建築。
この建物は19世紀に建てられているが、18世紀ころに装飾過多な建築物に反発してリバイバルヒットしたのがネオクラシック。
違いはわかるが、21世紀のおのぼり観光客の私には
「わあ~ 中世の建物~」
でくくられてしまい、か。(笑)
ボルサ宮の見どころは、スペインのアルハンブラ宮殿を模した「アラブの間」という部屋。
壁一面がアラベスク模様で覆われている。
中には入らず広場で休憩しながら外観を見るだけに留める。
そしてこのボルサ宮の前にはポルトガル入り以来耳にするエンリケ航海王子の広い場があった。