インドの洗礼 その3 圧倒的な格差社会
おなかすいたしネットつながらないし。。
レストランにいた60歳ぐらいのおばちゃんがいたので、
「朝ごはん食べたい」
と言う。
すると
「フロントにまず行って」
という返答だった。
? 食券制度?
なんでフロント??
隣接するフロントにいって
「朝ごはん食べたいんですけど」
というと
「朝ごはん?ああ、好きに食べて」
だって。
で、もう一度レストランいって
「フロントいってきたよ、好きに食べてと言われた。
食べていいのか」
と聞くと、
「どうぞ」
と。
う~~~む、これは一体何の儀式だ。。。。
で、席に座って、ブッフェスタイルのテーブルの上におかれたステンレスの鍋の数々。
さあ、何食べようかな、と思って料理の蓋をはずす。
からっぽだった。
どれも何も入っていない。
おばちゃんに
「何もないやん」
というと
「何が食べたいん?持ってきてやる」
と言う。
注文式か。
では当然
「カレー」と答えた。
朝からでもなんでもインドといえばカレーだろ!!と。
そしたら通じない。
なので仕方ないので
「何があるん?」
と聞いたら
「何でも」
とおばちゃん答える。
私は悲しげにパンにコーヒーにオムレツ、と答える。
サラダもジュースも生ものは超注意なので、加熱物だけをオーダー。
で、最後にもう一回
「それとインディアンカレー」
と言ったら今度は通じた。
「カレーね、じゃあ5分待って」
おおおお!!!
やった!
暇なので携帯でロジックゲームして待つこと15分、スタッフがでてきて普通に料理がスチーマーの上に並べられる。
なあんだ、結局朝9時から朝ごはんなのね、と揃ったブッフェを見て、そそくさと自分で取りにいく。
で、取ったのがこれ。
白いパンケーキみたいなのは、炊いた白米(インド米)をプレスしたもの。
ドーナッツみたいなのは、これまた白米をあげたもの。
それと付け合わせのチキンバターカレー(美味しい!)
辛い。
毛穴から汗がびゅうっとでるほどに。
すきっ腹の胃が悲鳴あげたし。
でも美味しい、これも。
胃がやばそうなので、これ以上食べずにチャイを飲む。
さあ、これからどうしよう。
日本チームが夜9時にくるまでに、段取りを考えよう。
放置やし。
自分で考えて自分で行動あるのみ。
やっと満たされて部屋に戻ると、あの特設ステージに大宴会の後始末はきれいになされ、庭の整備もきちんとされている。
庭に出てみた。
私の部屋(正面二階やや左より)が見えるプールサイドで座ってあたりを見渡す。
暖かく日向ぼっこに最適だ。
女性が集団で寝ころんでおしゃべりしていたので、ああ、彼女たちも日向ぼっこしてるんだ、と思った。
様子を見てい思ったらそうではなかった。
彼女たちはある男性が来たら一斉に起き上って芝生を整備していた。
へらで固まった芝の土をすくいあげ、一部分だけを植え戻す作業を延々しているのだ。
そういえば朝8時にはもう彼女たちは作業に入っていたっけ。
近くによると、皆70歳以上の高齢な女性たちだった。
なんかぷらぷら日向ぼっこしているのが申し訳なくなって部屋に戻ってしまった。
ふと昨日のことを思い出す。
空港からホテルまでの間、車はスラム街を通った。
運転しているローリーさんが
「彼らは大変貧乏で国からの支援で生きている」
と話した。
ローリーさんの子どもたち三人も学校に行けず、就職できず、で生活が厳しいともらしていた。
ローリーさんは政府役人ではなく運転手として臨時雇用されているのだ。
だから昨日ホテルで降ろしてもらったあと全然姿を見なかったのだ。
ホテルでのド派手な結婚式をあげた若者たちの宴会の後片づけは老婆たち、というのが
「う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん」
となる。
それにしても、すでに現地入りしている他の国の方々もみかけない。
なぞ。
はてさて、ここはホテルRajhansという今回招聘してくれたハリヤナ州政府の持ち物だ。
周囲に何もなく、店もない。
食事はホテルのレストランとルームサービスのみだ。
ネットで調べて見ると、ここは州立公園?の中の中央にある。
一般の者は入れないようだ。
メラ会場まで徒歩10分。
会場は公園端にあり、国道から入れるようになっているらしい。
部屋で仕事をしたあと、昼にレストランにいく。
ブッフェは片付けられていたので普通にテーブルオーダー。
今回は食事が全部無償という話だったので、ターチキンカレー(ロンキスンさんのお薦め)をオーダーしたら会計なしだった。
すでに顔パス。
ああ、それで朝フロントに行けっていったのか。
インドの洗礼 その4 なんとかしないとなんともならない
部屋にいても仕方ない。
ぶらぶらしてても仕方ない。
スタッフが来て案内してくれるのを待つなんてことはないとわかったから自分で行動するしかない。
日本チームが来る前に会場の視察に行くことにした。
ホテルのフロントで
「メラの案内図がほしい」(日本チームの場所が知りたかった)
というと、
「ここにはないから会場の事務所にいったらいいよ」
と。
徒歩圏内と聞いていたが、念のため
「歩いて近いか?」
と確認する。
「ホテルでて右あるいていくとあるよ」
と。
で、歩いた。
10分歩いた。
あまりに広いメラ会場。
たくさんあるうちの敷地内最寄りにゲートまでホテルから徒歩10分。
各ゲートで
「身分証明書を見せろ」
と言われたが、
「日本から来ている。
日本チームの場所を確認したい」
と告げると
「じゃあ事務所行って」
と通してもらえた。
一斉に設営の真っ最中で、映画セットの工事現場にきているようだ。
事務所が全然どこにあるかわからない。
呆然。
英語があまり通じない。
呆然。
あまりに広く、あまりに混沌としている。
何よりも、
しつこくいうが、
あまりに広くて
「ここはどこ?
私は誰?
でしかない、呆然ぶり。
でも、その場にいるだけでわくわくしてくる。
だって、見て!!!
写真!!!!!
つづく